Gramco Brand Club主催の「 Gramco Brand Club セミナー Vol.4」が12月9日(月)、東京日本橋の本社セミナールームにて開催しました。
今回は「タイプフェイスから広がる、豊かなブランド体験 〜デンマーク発のブランディング」をテーマに、フォントをブランディングの一環として開発する価値について、活発な議論が交わされました。
ゲストスピーカーとして、デンマークのデザインファームKontrapunkt(コントラプンクト)のBo Linnemann(ボー・リンネマン)氏をお招きし、ブランドフォントの意義や独創的な開発ストーリーを伺いました。
タイプフェイスは、あらゆる顧客接点で、長期にわたり、潜在的にそのニュアンスを伝えられるという特徴があります。Bo氏は建築を学ぶ中で書体のフォルムに魅せられてから今日まで、タイポフェイスを基盤としたブランド体験を生み出してきました。その経験から、昨今のブランドロゴの画一化を指摘します。
後半は、 Kontrapunkt Bo氏とGRAMCO代表 山田による、クロストークを行いました。SDGsでさらに関心の高まるサステナブル社会へのブランドの貢献についても話が広がりました。参加者とのディスカッションでは、ブランドらしさを表現したタイプフェイスの開発基準や具体的な手法について、興味深い内容となりました。
Bo Linnemann(ボー・リンネマン) 氏
Kontrapunkt 設立者 クリエイティブディレクター 建築家
デンマーク王立芸術アカデミー建築学校にて建築の教育を受けた後、主に国際的な企業のデザインやブランドアイデンティティ、ブランドタイプフェイスのデザインに従事し、1980年代より世界のデザインシーンに影響を与え続けている。デンマークデザインアワードを17回受賞した他、数えきれないほどの国際的なデザイン賞の受賞歴を誇る。1985年コントラプンクトを共同設立。コントラプンクトはデンマークの多くの官公庁や国際的な企業の多岐に渡るブランディングを手がけ、2011年と2016年にはCreative Circleからベストデザインエージェンシー賞を受賞。 母校である王立芸術アカデミーでも教鞭をとり、2006年に武蔵野美術大学客員教授を務めた。
主なブランディング実績: デンマークの多くの官公庁、デンマーク国鉄、Danske Bank、Microsoft、IKEA、大日本印刷、Adidas、国連グローバルコンパクト、Carlsberg、LEGO、Coca-Cola、TASAKI、Novo Nordisk 等。
https://www.kontrapunkt.co.jp/
同イベントは、各企業のブランディング、マーケティング関連の上職者の方々を対象に、ブランディングの知見を紹介しながら、参加者同士とスピーカーとの交流の場を創出することを主旨としています。