2012年12月19日、社団法人日本観光振興協会による首都大学東京での寄付講座で、「観光・地域ブランディング手法について」と題して、弊社代表山田が、観光・地域ブランディングに関する講演を行いました。
同講座には、都市教養部の経営学部と法学部の1年生を中心とした約500名もの学生が参加して、熱気あふれる1時間半となりました。
これからの日本を支えていく若者たちに、ブランディングの重要性と面白さを伝えることができた非常に貴重な講演でした。
講演の主な内容は、以下の3点です。
1)農水産物などの地域資源(1次産業)や加工品(2次産業)などのモノ主体のブランド化だけでなく、
それらを6次産業化(1次+2次+3次産業=6次産業)しブランド化する、 あるいは「場」に存在する複合的な産業を包括するアンブレラブランドで「場」そのものをブランド化する、という方向へと地域ブランディングが変容・拡大し つつあるという潮流の説明(来訪者の増加を見込んだ観光型、乃至は地域住民を巻き込んだ地域活性化型のブランディングも、「場」のブランド化という概念に 含まれる)。
2)上記を踏まえて、地域ブランドを再定義し、モノから複合的な場へと展開されつつある地域ブランド戦略の考え方を、
「高付加価値を勝ち得た関あじ、関さば」「イタリアスローフード運動に端を発したブラ市とイータリー(店舗展開)」「別府に対抗して独自のコンセプトで成長した湯布院」「BIDによる復興を遂げたニューヨークタイムズスクエア」「星の島として違う視点からの戦略顧客を設定し、集客を図る沖縄・石垣島」「オリンピック招致にも成功した、英国という国家のブランディング」等の事例で具体的に詳述。
3)そもそもブランドとは何か、ブランドをどのように作るのか、あるいは基盤としてのブランドコンセプトが如何に重要か、をブランディングファームとして企業や団体に向き合ってきたグラムコ25年の経験から解説。
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