Our Work 実績紹介

Wellell

プロジェクト概要

台湾を代表する医療機器メーカー、APEX Medical Corporation。創立から30年の歴史の中で、彼らは三段階で大きな進化を遂げてきました。1990年、医療機器の貿易会社として起業し(第一段階)、自ら製造するODM/OEM会社に変化を遂げました(第二段階)。さらに直近の10年においては、自社製品上に「APEX」ブランドを明記して、世界約60カ国でビジネスを展開するところまで到達しました(第三段階)。そして第四の成長段階として、創業者で現会長のダニエル・リー氏は、デジタル技術を駆使した製品の革新だけでなく、関連サービスの提供まで手掛ける事業戦略を打ち出し、グローバル市場でより一層の存在感を示し、確固たる地位を確立することを決意しました。そこでこの重要な局面で、改めて自社のあり方を再定義しブランド力をグローバルレベルに引き上げるべく、2019年4月、リブランディングに着手することになりました。 2022年1月、社名をWellell Inc.に改称し、新ブランド「Wellell」(ウェルエル)をローンチしました。
貿易会社、ODM/OEM会社、自社ブランドと進化を遂げる中で、戦略やポジショニングが曖昧になってしまい、必ずしも全員が同じ方向を向けていない状況になっており、改めてグループ内での求心力を高めたいという狙いがありました。また、世界で通用する強力なブランドになるためには、各国で商標が取得しづらいAPEX(英語の意味は「頂点」)という一般的名称を改め、固有のブランド名にする必要がありました。
グラムコは、社内外リサーチから、コンセプト(作業開始時点で台湾初となるパーパスの開発やビジョン、提供価値、パーソナリティ等の開発)、社内公募を含むネーミング開発、スローガン開発サポート、ロゴやブランドカラーをはじめとするVIシステム全般の開発と各種アイテムへの展開、ブランドスタイルの定義、ブランドブックの制作まで総合的にサポートしました。また、グラムコの台湾におけるパートナー、Studio88は、本プロジェクトの全般をサポートし、新生Wellell本社のエントランス等インテリアデザインやブランドムービーの制作も手掛けました。プロジェクトは、2020年3月以降、コロナにより全面的にリモートでの実施を余儀なくされましたが、着手から完了まで2年半を経て完成。一体感も増して強靭な体制となった同社とブランドは、今後世界を舞台に活動の幅を広げていくことでしょう。