2020年10月21日午後16時より、「江戸東京きらりプロジェクト推進委員会」第11回が開催されました。約1年ぶりとなった本委員会では、コロナウイルスによって状況が様々に変化する中、江戸東京きらりプロジェクトを再開するにあたり、これまでの取組を改めて確認し、プロジェクトの意義や役割についての意見交換が行われました。
まず、小池百合子東京都知事は、「ライフスタイルが変わり、ステイホーム・テレワークが進み、またEコマースも進展して経済が新しい展開を見せている。美しさ、美味しさといった東京の宝物を海外に広めるために情報を発信しており、現在まで17のモデル事業が挙がっているが、今年度も新たにモデル事業の募集を開始したところだ。新たな日常に対応したプロモーションを展開する必要がある。伝統の技は何があっても揺るがない、むしろ価値に評価をいただく機会に繋げていきたい。」と述べられました。
委員からも、コロナ禍を踏まえ、新たな日常における真に豊かな「衣・食・住」の提案をしていく役割について意見が寄せられました。ものづくりの原点に立ち返り、新しいクリエイションが生まれており、トレンド以上に本物志向が強まってきているということ。伝統工芸は一見アナログに見えるが、サスティナブルであり、海外からも渇望されているということ。さらに、デジタル技術を使うことで新しい発見が生まれたり、伝え方の重要性が高まっていること等々、様々な意見が出されました。
委員である当社代表の山田は、「ブランディングの世界でも、今ものすごい変化が起きている。欧州企業の多くがパーパス(=存在意義)を掲げはじめ、このパーパスブランディングの潮流が、いよいよコロナが後押しする形で日本にもやってきている。なぜその業をやっているのかという本質的な解を求めると、パーパスに行きつく。企業や組織は社会に貢献し、社会と一体であらねばならない時代が来た。他方、コロナの影響もあって購買者・消費者のマインドも大きく変容する中、とりわけ社会的正義感が強いZ世代(11-23歳)、Y世代(24-39歳)の動向を注視していかなければならない時でもある。本委員会においても、もっと若い人たちにフォーカスし、デジタル化が進む時代にうまくオンラインやSNSを活用して、若い世代を魅了する伝統工芸、食をしっかりと紹介していくべき。本物志向で環境志向の彼らも含め、次の世代、そのまた次の次の世代にまでも、いいものを残して、彼らの心を豊かにしていくことを忘れてはならない。」とコメントしました。
プロジェクトの今後の展開では、ポストコロナを見据え、ニューノーマルに対応したプロモーションを、当面リモートで行っていきます。
最後に、小池都知事は「ウィズコロナの中でどう東京の宝物を知らしめ、購買につなげていくかという原点に返って議論ができたと思う。今日のアイディアを踏まえ、スピード感をもって対応していきたい。」と述べられ、閉会しました。
第11回 江戸東京きらりプロジェクト推進委員会(動画配信)
https://www.youtube.com/watch?v=LZilnFNmwhM&feature=youtu.be
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