2017年5月23日午前10時00分より、東京都庁にて、小池都知事参加の下、「第三回東京ブランドのあり方検討会」が行われました。テーマは、4月28日に発表された、新たな「アイコンとキャッチフレーズの発信について」と「観光ボランティア・ユニフォームについて」の2つでした。弊社代表の山田は、この会の委員として、またスローガンとロゴ制作者の選考委員として、東京ブランドのあり方に関わっています。
新たなアイコン・キャッチフレーズに決定したロゴ(アイコン)「Tokyo Tokyo」(イタリックで表した部分はロゴでは筆書きで描かれており、右側のブルーに彩られたゴシック体のロゴと対をなして、歴史の新旧を表現)と、それに添えられたブランドスローガン(キャッチフレーズ)「Old meets New」について、まず山田が口火を切って、完成度も展開性も高い案に決まってよかった、と講評すると、相次いで多くの委員から、妙案に決まってよかった、との高評価を得ることができました。また、アイコンの中心にある、東京・渋谷のスクランブル交差点を描いた「落款」を、外国人にも理解できるよう、実写映像とオーバーラップさせた演出をしたら、という意見や、海外に発信すると同時に都民や国内企業にもしっかり発信してほしい、という要望も出ていました。ブランドの管理・発信をしっかり行うブランドマネジメントの必要性について言及した委員もおられました。
他方、観光ボランティア・ユニフォームについては、都の事務局から、6月上旬に公募、9月上旬発表を目指しているとの発表がありました。コシノ ヒロコ委員(ファッションデザイナー)からは、新しいロゴ「Tokyo Tokyo」は使いやすく、格調あるユニフォームに展開できるだろうとの意見がありました。またデザイナーだけでなく、日本全国のアパレル企業にボランティアをお願いし、モノを作る人たちによるチームを組み、日本を盛り上げていこうという気持ちで協力しなければいいものは作れない、と日本のアパレル業界を鼓舞するような発言もあり、これに山田も賛意を表しました。
都の事務局側からは、東京ファッションデザイナー協議会と連携し、募集要項を作成、事業者からの提案を企画コンペで審査して発注先を選定し、J-QUALITY認証を取得できるレベルを目指していくとの方針が示されました。
ボランティア・ユニフォームの色については、色々な見解が示されましたが、委員長よりの質問に山田が応えて、「Tokyo Tokyo」の世界観を伝えていくカラーパレットを決めスタイルコントロールしていけば、統一感が醸し出せる、との手法を紹介しました。
小池都知事からは、ロゴなどの管理はきちんと行うものとして、オフィシャルなものを厳格に決めて運用すること。その一方で、「落款」を使ったアイコンのバリエーションを作るなど、落款単体でも一人立ちさせ活用していきたい、との考えが示されました。また、ユニフォームを含む様々な取り組みを通して、今後、東京ブランドを確立し高めていくことがとても楽しみになってきた、とのコメントを戴きました。
4月28日付、東京都産業労働局のニュースリリース(海外に東京の観光をPRするアイコンとキャッチフレーズの決定について)をご参照ください。
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/04/28/07.html
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