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2017

「東京宝島推進委員会」 第二回が開催されました

2017.8.14

2017年8月1日午後16時より、東京都庁で小池都知事ご参加の下、東京宝島推進委員会第二回が開催されました。
前回の委員会の中で、現地を実際に見たいという意見が出たことから、6月から7月にかけて、各委員が手分けをして東京の島の視察を行いました。

島の宝物として、昭和を感じる風景(大島)、調布飛行場から島々へ向かう景色がまるで空中散歩のようであること、海や山のネイチャーガイド(三宅島、御蔵島)、世界レベルのボルダリングが行える施設(三宅島)、本土で2000m級の植物が生息している場所で自然や生き物を大切に守っている島(御蔵島)、島ならではの産品(各島)、ガラスアート(新島)、島々に残っている伝統的な祭りなど、たくさんの発見が語られました。

当社代表の山田も、大島へ視察に行った報告を行いました。伊豆の踊り子の主人公のモデルとなった女性が、実際に投宿していたという港屋旅館、火山の噴火で固まった溶岩と雄大な自然が広がる三原山、伝統的製法で精製される椿油の製油所、島の外から来た方がオーナーを務める近代的な製法の椿油の精油所、新鮮な海の幸など、色々なものがあり、宝の山の宝庫でした。大島空港から調布空港経由、東京の自宅まで1時間半で着いてしまったとのこと。

各委員の視察報告を通して、島々の文化は全然違っており、個性に富んでいることがわかってきました。

また、各委員や事務局の視察報告をまとめ、東京都島しょのブランド化を進める上での課題が4つにまとめられました。
まず第1に、「地域産品の生産体制」です。島しょ地域の高齢化率は、都全体と比較すると高く、後継者不足も懸念されています。
第2に、「交通アクセス制限」。天候による交通機関の結構リスクが常にあり、流通や取引にも影響を及ぼします。
第3に、「ユーザーへのストーリー訴求」。島民の方々にとっては当たり前のものが、旅行者にとっては価値の高い宝であるということなどから、島民自身が島の資源価値をしっかりと把握することも重要です。島のストーリーを多くの人に共感してもらえるよう、ファンを増やしていく取り組みも必要という意見がありました。
第4に、「多様な顧客への受け皿」。宿泊施設や飲食店の選択肢が不足していて、富裕層から若者まで、それぞれが楽しめる場所が必要であるという意見や、リピーターは直接予約できるけれど、本来はワンストップで予約できるようなサービスがあるといいという意見もありました。
その他、お金を落とす仕組みがなく、近い島では日帰りで終わってしまうため、アクティビティを行うアイデアを考えるべきという意見や、ATMや電子マネーが使えるようにするべきとの意見も出ました。

これらの課題は、相互に関連しており、対策は一体的に取り組むことが求められます。また島ごとの実情も十分に考慮しながら進めていかなければなりません。

知事は本委員会の最後に、「宝のベースはある。あとはほんの少し背中を押すだけだと思う」とコメントされるとともに、エコの推進にも触れ、都として進めている電気自動車の島しょ部での導入についても構想を語られました。次回は、島のブランド化に向けた各委員の専門の見地からの具体的なご提案に期待を寄せられました。









迫力ある野増地層断面

波浮港

雄大な三原山

雰囲気のある道

大島上空